STORY

学園生活の夏休みも終わり、秋が到来してきた頃合いのお話。
一人暮らしで過ごしていたこの街に、父と姉が帰ってきた。

かけがえの無い再開を期に一息いれて環境を見つめなおすと、
自分を取り囲む人達の些細な心慮に気がつき始める。

一人暮らしを支えてきた、幼馴染の彼女。
教室で時折見かける影の暗い顔に、思わず惹かれてしまう同級生。
そして久しぶりの再開に、笑顔のほころびを感じる姉。
そんな人達の存在が、普段より気になり始めたのであった。

草木が色づき秋色に染まる空の中。胸に感じるその想いは、
一抹の不安を覚えながらも、確かな始まりを告げる──。