「姉さん……鈴姉さん。」

弓月 鈴「やっぱり翔くんだ……!お久しぶり……。」

夕日の照らす駅前のストリート。
秋色に染まった姉さんの姿が、そこにはあった。

長くなびく髪はふわりと跳ねる。
橙色に反射する色付きが目に焼き付く。

「鈴姉さん……お久しぶり。」

弓月 鈴「翔くんも……何も変わらないね。
あの時のまま……でも……大きくなったね。」

柔らかい笑顔でささやく。
幼いころの脳裏に焼き付いている笑顔で、
同じように姉さんが笑ってくれた。

弓月 鈴「翔くん……ただいま。」